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精神世界のお話し中心です。 ゆっくり、ゆっくりと耕していくことが肝心です。
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  • 「ここ」という始まりの在りよう次第で、「そこ」という終わりの在りようも変化する。
    『ルーミー詩撰』メヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミー
    ★★★
    ここは多くの言葉も使いませんし、その内容も然したる確証もないものばかりです。

    言葉を紡ぐのが大変重荷に感じる者が書く内容ですので、

    偉大な先哲の名文をお借りし、助けてていただいたりもしております。

    私が紡いだ記事自体は、なんの花もなく朴訥としたものです。

    どうか・・・訪れた方の記憶に何も残らず・・・

    後味もなく立ち去って行かれますことを心より祈ります。

    ★★★
    Rumi: Sufi Poem

    ★★★
    祈りを貪るものたちは、野のユリよりも美しく、着飾ることを知っている。
    ×

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    高村光太郎 「牛」




    牛はのろのろと歩く
    牛は野でも山でも道でも川でも
    自分の行きたいところへは
    まっすぐに行く
    牛はただでは飛ばない、ただでは躍らない
    がちり、がちりと
    牛は砂を堀り土を掘り石をはねとばし
    やっぱり牛はのろのろと歩く
    牛は急ぐ事をしない
    牛は力一ぱいに地面を頼って行く
    自分を載せている自然の力を信じきって行く
    ひと足、ひと足、牛は自分の道を味わって行く
    ふみ出す足は必然だ
    うわの空の事でない
    是でも非でも
    出さないではいられない足を出す
    牛だ
    出したが最後
    牛は後へはかえらない
    足が地面へめり込んでもかえらない

    そしてやっぱり牛はのろのろと歩く
    牛はがむしゃらではない
    けれどもかなりがむしゃらだ
    邪魔なものは二本の角にひっかける
    牛は非道をしない
    牛はただ為たい事をする
    自然に為たくなる事をする
    牛は判断をしない
    けれども牛は正直だ
    牛は為たくなって為た事に後悔をしない
    牛の為た事は牛の自身を強くする
    それでもやっぱり牛はのろのろと歩く
    どこまでも歩く

    自然を信じ切って
    自然に身を任して
    がちり、がちりと自然につっ込み食い込んで
    遅れても、先になっても
    自分の道を自分で行く
    雲にものらない
    雨をも呼ばない
    水の上をも泳がない
    堅い大地に蹄をつけて
    牛は平凡な大地を行く
    やくざな架空の地面にだまされない
    ひとをうらやましいとも思わない
    牛は自分の孤独をちゃんと知っている
    牛は食べたものを又食べながら
    じっと淋しさをふんごたえ
    さらに深く、さらに大きい孤独の中にはいって行く
    牛はもうとないて
    その時自然によびかける
    自然はやっぱりもうとこたえる
    牛はそれにあやされる

    そしてやっぱり牛はのろのろと歩く
    牛は馬鹿に大まかで、かなり無器用だ
    思い立ってもやるまでが大変だ
    やりはじめてもきびきびとは行かない
    けれども牛は馬鹿に敏感だ
    三里さきのけだものの声をききわける
    最善最美を直覚する
    未来を明らかに予感する
    見よ
    牛の眼は叡知にかがやく
    その眼は自然の形と魂とを一緒に見ぬく
    形のおもちゃを喜ばない
    魂の影に魅せられない
    うるおいのあるやさしい牛の眼
    まつ毛の長い黒眼がちの牛の眼
    永遠を日常によび生かす牛の眼
    牛の眼は聖者の眼だ
    牛は自然をその通りにぢっと見る
    見つめる
    きょろきょろときょろつかない
    眼に角も立てない
    牛が自然を見る事は自然が牛を見る事だ
    外を見ると一緒に内が見え
    内を見ると一緒に外が見える
    これは牛にとっての努力じゃない
    牛にとっての当然だ

    そしてやっぱり牛はのろのろと歩く
    牛は随分強情だ
    けれどもむやみとは争わない
    争はなければならない時しか争わない
    ふだんはすべてをただ聞いている
    そして自分の仕事をしている
    生命をくだいて力を出す
    牛の力は強い
    しかし牛の力は潜力だ
    弾機ではない
    ねじだ
    阪に車を引き上げるねじの力だ
    牛が邪魔者をつっかけてはねとばす時は
    きれ離れのいい手際だが
    牛の力はねばりっこい
    邪悪な闘牛者の卑劣な刃にかかる時でも
    十本二十本の槍を総身に立てられて
    よろけながらもつっかける
    つっかける
    牛の力はかうも悲壮だ
    牛の力ははうも偉大だ

    それでもやっぱり牛はのろのろと歩く
    何処までも歩く
    歩きながら草を食ふ
    大地から生えてゐる草を食ふ
    そして大きな体を肥やす
    利口で優しい眼と
    なつこい舌と
    かたい爪と
    厳粛な二本の角と
    愛情に満ちた鳴き声と
    すばらしい筋肉と
    正直な涎を持った大きな牛
    牛はのろのろと歩く
    牛は大地をふみしめて歩く
    牛は平凡な大地を歩く
    さて唐突ですが。

    あなたは夢の中で眩いばかりの3つの存在に出会います。

    どの存在も知恵に溢れ、力に溢れかえっています。

    平和と威厳のオーラは目も眩むばかりです。



    1番目の存在があなたに告げます。

    さあ、あなたの人生を開く道具を与えましょう。

    疲れるときがあれば私の元に来て休んでもらってもいいのですよ。

    必要な知恵は私が与えます。

    条件は、私を愛すること。



    2番目の存在があなたに告げます。

    さあ、あなたが歩むべき人生はこちらです。

    私が導きますから、しっかり私から目を離さずついてきてください。

    疲れることがあれば私があなたを背負います。

    あなたの道はこちらです。

    条件は、私を信じること。



    3番目の存在

    とにかくあなたの人生は危険がいっぱい、どうか私の指示にしたがってください。

    悪なる存在はいつも付きまとっていますから。

    でも安心してください。

    私はいつもあなたと一緒。

    条件は、希望です。



    さあどうしようとあなが迷っていると、あなたの足元に小さい子供が立っています。

    子供:「僕、あなたを手伝いたいんだけど。。。」

    あなた:「え、君が?。。。。できるの?」

    子供:「うん。ずっとここに住んでいるから。全部知ってる。」

    あなた:「あーそうなんだ。ありがとねー。えーっと、せっかくだから・・・・君の条件は何かな?」

    子供:「は?、条件?、何それ?」


    例え話しでした。
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